税理士の経営・財産・相続トピックスVol.087「未来のために師が走る!」
未来のことを考える創造経営の月
日本経営ウイル税理士法人
代表社員税理士 丹羽修二
師走、12月にはいろいろなことを考えます。
特に今年の出来事に思いを巡らせます。
2020年は東京オリンピックが開催され、50年ぶりのお祭り騒ぎとなるはずでした。
しかしながらCOVID-19という見えない脅威との闘いが、全世界規模で拡大していったのです。
世界史、日本史、いずれにおいても戦争の歴史、疫病の歴史、災害の歴史、良い事実よりも辛い事実が目立ちます。それだけ歴史に与える影響が大きいのでしょう。
企業や事業においては、ホームページや会社案内などの外向きの沿革には、ほぼ良いことのみが書かれています。まあ当然ですね。
その一方で、社内向けの歴史や社史、フィロソフィーと呼ばれるものには「辛かった事」「皆で乗り越えた事」「克服した事」が中心に書いてあります。
仲間と共有したいことは華やかな事実ではなく、いかに大変な辛いことを皆の協力で克服し、乗り切ったか。それが経営者の想いなのでしょう。
企業の歴史は華やかなことの列挙ではなく、克服したこと、乗り切ったことの積み重ねです。
それはつまりチャレンジの積み重ねが歴史を創ると言えます。
12月は終わっていく年のことだけではなく、迎える来年、再来年、大変なことをどのように克服して事業の歴史を創るのかを考える月です。
まさに未来のことを考える創造経営の月です。
過去の反省が1割、未来の計画が9割です。月次や年次の実績検討では、過去や反省は1割程度、これからの対応と行動計画を9割のイメージで作成し発表することが大切です。
師走は、師が走ります。去っていく年の後始末だけに師が走るのではなく、迎える年に向けて師は全力で走りましょう。
2020年も小生の文章をお読みいただき誠にありがとうございました。来年も、再来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2020年12月1日
日本経営ウイル税理士法人
代表社員税理士 丹羽修二
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事業・国際税務
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